ズッカのひとりおしゃべり

エルサレム生まれ東京育ち、現在は中東アブダビにある大学に通うズッカが気になったことや考えたことを書いていくブログ。

ニューヨーク大学アブダビ校を選んだ、お金以外の理由

前に書いたとおり、ニューヨーク大学アブダビ校を選んだ最大の理由は破格の奨学金です。

そもそも家の都合で学費として用意できるお金は限られていたので、

奨学金をもらえなければ留学が不可能だったからです。

 

しかしこのニューヨーク大学アブダビ校、

奨学金以外にもすばらしい部分がたくさんあるので

今日はそれらを紹介していきます。

 

1.生徒がありえないくらいグローバル

こんなに多様なバックグラウンドを持つ生徒を集めている大学は他にない、

というくらいたくさんの国から優秀な学生が集まっています。

 

数字で見てみると、

現在、学校全体に在籍する約1000人の学生の国籍を合計すると

世界196か国中、110になります!!

世界の約半分以上、、、こんな大学はうちだけなのでは。

 

f:id:zShirokuma:20170127193724p:plain

(学校の公式ホームページより)

 

わたしの学年だけで見てみても

約320人の生徒が所有している国籍の合計は76にもなります。

日本の大学にいたら絶対に手に入らない多様性です。

 

慣れてくると忘れがちですが、

ルームメイトがリトアニア生まれでイタリアのインターナショナルスクールに通っていた子だったり、

タンザニア出身の子から冬休みにメッセージが来たり、

トリニダード・トバゴ出身の子にカリブ海がいかに美しいか聞いたり、

本当にグローバルなのです。

 

まさに世界の断片がこのキャンパスに集まってきています。

 

 

2.世界を自分の目で見ることができる

前の記事にも書いたとおり、

NYUは世界中にキャンパスを持っています。

それらのキャンパスで勉強できる機会があることはもちろん、

なんと「クラストリップ」といって、

授業単位でも他国に行くことができます。

 

わたし自身、

先学期は隣国のカタールへ美術館の視察に行かせてもらいました。

友達は『絶滅するものたち』という授業で、

ゴリラを見にウガンダのジャングルに行ったそうです。

なんともワイルド、、、

 

授業の一環なので飛行機代はもちろん、

現地での宿泊費、移動費、食事などすべて学校側がカバーしてくれます。

 

授業で学んだ内容って理論的なものが多くて

頭に入れただけだとすぐに忘れがちなんですよね、、、

でも、現地に足を運んで実際に体験すると

しっかりと自分の経験値になります。

 

しかも、授業を取りはじめるうちから現場に行くことがわかっていると

教科書に書いてある自分とは関係がないように思える内容でも、

身近に感じることでモチベーションを高く保って学ぶことができます。

 

「お勉強」だけではない「体験」を重視した授業スタイルは、

とても効果的で魅力的なものです。

 

 

加えて、アブダビというロケーションは旅行に最適なのです!

ヨーロッパ、アフリカ、アジア諸国に気軽に飛んでいけます。

f:id:zShirokuma:20170121175348p:plain

 

去年の12月に友達と4人でエジプトに旅行したときも

飛行機代は往復2万円前後で(激安...!!!)、

物価も安かったので合計5万円以下でとても四日間をすごせました。

 

時差が少ないのも重要なポイント。

日本からだとヨーロッパに行くには10時間以上かかるため、

旅行初日は長旅の疲れと時差ぼけとでほとんど動けないないことがよくあります。

帰国後も時差のせいで睡眠不足になって

仕事や勉強に支障が出たりしますよね。

 

でもアブダビからならヨーロッパ、アジア、アフリカなら

どこへ行っても2−3時間、

多くとも5ー6時間の時差しかありません。

 

エジプト旅行のときも休みが4日しかないにもかかわらず、

時差が少ないために短い期間でフルに動き回って満喫できました。

 

日本で育ち、「もっと広い世界を見てみたい!」とずっと願っていたわたしにとって、

アブダビが3大陸が交差するアクセス抜群な場所にあるおかげで

自分の脚でその土地へ行き、現地の人と交流できる体験はかけがえのないものです。

 

 

3.しがらみのない、未来を見据えた場所

ニューヨーク大学アブダビ校は2010年にできたばかりのとても新しい学校です。

伝統のしがらみがない分、大学は複数の実験的な試みをしています。

前述した圧倒的な多様性のあるコミュニティを作ろうとしているのも

そのうちのひとつです。

 

カリキュラムの中から例を挙げると、

秋学期と春学期の間にあるJ-term (January Term/ジェーターム)と呼ばれる

1月の初めから3週間、1つの授業を集中して取る学期は

ニューヨーク大学アブダビ校の特徴のひとつです。

 

このJ-termでは、

「3週間のみ」という限られた時間なら教壇に立ちたいという

企業のトップやNGOの取締役の方も教授としてクラスを教えます。

 

わたしが今年の1月に取った『Arts for Transformation: the case of Cambodia』、

すなわち「アートがどんなふうに社会に変化をもたらすか、カンボジアのケースを見て考えてみよう!」という授業は、

カンボジアの芸術を支援するNGO団体の取締役の方が教授でした。

 

この授業ではカンボジアを5日間訪問したのですが、

教授が現地で培った人脈と経験をフルに活かしてスケジュールを組んでくれたので、

ローカルな芸術家や社会起業家に加え、

前観光大臣に話を聞く機会もいただけました。

 

大学側は、このようなアカデミックの世界のみで生きてきた教授にはできない授業を提供して

生徒に柔軟な視点を持たせようとしています。

 

新しい大学だから実験的な取り組みができるかもしれないけれど

積み上げてきた実績が少ないため力のある教授をそろえられないのでは?

と思われがちですが、

そこは185年の歴史あるNYU本校のすばらしい教授たちがアブダビに異動してきているので心配ありません。

 

蓄積されたNYU自体のネットワークを活用しつつ

先進的なアプローチをすることで新しい世代の教育を試行錯誤していこうというのが、

ニューヨーク大学アブダビ校の校風のひとつです。

 

 

以上の1、2、3の理由以外にも教授と生徒の距離がとても近かったり

入学時に専攻を決めなくてよくて、

かつ文理の枠を超えて学べるリベラルアーツ教育を導入しているとか

常に晴れていて良い天気であるとか

まだまだいい部分はあるのですが、そちらは次回にしたいと思います。

 

 

ではでは今回はこの辺で。

 

 

ズッカ